正解は時間が経ってみないと

今日は東日本大震災から12年。心から黙祷を捧げます。

 

今から副業の音楽レッスンですが、こうやって今日も元気で生活している方がむしろ奇跡かもしれません。うちの夫さんのように一度生死を彷徨った人は、先のことを考えずに今だけを考えて生きるそうです。

 

彼は認知症の両親で苦労したために、回復後は認知症の患者に寄り添うために日夜頑張っているようです。もう少し休んだら寿命を伸ばせるのにと考えることもありますが、職業人としての人生を全うしてもらいたいです。

 

先日貴乃花光司さんの「誰にも看取られたくない。」という記事を読みましたが、貴乃花さんと言えば相撲界を改革しようとして座礁し部屋も家族も失って、当然と思える発言かもしれません。

 

これがビッグボス新庄さんならビッグチャンス!と思って超前向きになるところなのですが、性格や育った環境が違いすぎるのでしょうね。

 

私が小学生の時、輪島さんが好きでした。ヴァイオリン教室の前に母が軽く食事をとらせてくれるのですが、行き先が喫茶店ならナポリタン、蕎麦屋なら天ぷら蕎麦をでした。天ぷらは関東風で美味しく、特に店内のテレビで輪島さんの活躍を見るのが楽しみでした。輪島さんが勝った時は自分の演奏も快調でした。😀

 

話が逸れてしまいましたが、貴乃花さんは日本人相撲を望んでいたようでしたが、相撲だけでなく伝統芸能もまた多国籍になる予感があります。

 

能楽も土地柄のせいか学びたいという外国人が増えているそうです。

 

なぜ能楽を学びたいか。。。そういう外国人はもともと現代劇や音楽をやっていて、クロスオーバーでさらに芸域を広げたいそうです。

 

そういう私も謡稽古を始めてから主には二胡演奏に影響が出ています。

 

私に初めて二胡を手解きしてくれた師匠は邦楽の影響が強い人でした。今の謡の師匠のように手取り足取りの指導では決してなかったです。西洋音楽ではタブーの先細りから膨らませる音など、見様見真似でやってみると大変なことになっていました。ただ師匠は細いシルクのような音で感動的に上手かったです。

 

数年後に別の師匠に師事した時、立ち上がりの良い音を聞かされて、やれやれこれだこれだと頷いたのですが、バイオリンやピアノとアンサンブルした時、高音域の音の掠れや音程のずれなど楽器としての欠点ばかりが目につきます。

 

中国でも師事しましたが、現地でも後で師事した師匠に近い感じです。後で師事した師匠は留学経験があり、まだ年も若いので吸収してきたことをそのまま生徒に伝えているのでしょう。

 

演奏歴14年目にして、どちらの演奏が好きかと言えば前の師匠に軍配が上がります。二胡を日本にもたらしたジャーパンファンさんも日本文化のような細やかな細い響きが好きだったように思います。

 

邦楽の素晴らしさを人に伝えるのは難しいと聞きましたが、自分の二胡歴を考えても納得です。自分の生徒でもハーモニーの美しいジャズピアノを聴いてしまったら、そちらをやりたいと言い出す人が圧倒的です。

 

二胡や謡はソロなのでよほど上手くないと人前では弾けません。

 

それにしても時間が経たないとわからないということは多いものです。