自分の言葉で語る

昨日は質が高いレッスンが出来ました。

 

中高年に教えるというのは、芸大を卒業された先生方でも思い惑うところがあるそうですが、先日のリコーダーの少年を見ていて、音で感じたままに語ることがゴールだと思いました。

 

以前師事していた二胡の先生は、無闇に矯正するとオリジナルの魅力がなくなると言って、あまり矯正してくれませんでした。

 

その後、海外にレッスンを受けに行くと、これが悪い!あれが悪い!全部悪い!と矯正の嵐でしたが、自分の言葉で語れなくなった気がして、最終的にはやめてしまいました。

 

そうこうしているうちに謡の稽古が始まったのですが、全くの初心者なので、楽器演奏とは比較にならないぐらいのダメ出しでした。😂

 

何ヶ月もかけてようやく最初の一曲が完成しかかった時、不器用ながらも一生懸命の頑張りが通じているのか、ときどきお師匠が感動をおさえているような表情を見せるのに気がつきました。

 

伝統芸能はクラシックと同じく長い歴史の中で培われたルールや理論に従って行われるので、自分流儀は決して許されませんが、努力や心の持ちようだけは嘘がつけなくてそのままパフォーマンスに反映されます。

 

最終的には自分の心を表現する、練習はそのための基礎であり鍛錬でもあると思います。

 

そして聴く者を感動させるのは完全無欠な技術ではなくて演奏者の人生模様や心のあり方だと思います。

 

ここ数年介護や訴訟というネガティブなことも経験しましたが、全て演奏や新しい謡という趣味に活かしている気がします。ネガティブな経験もまた芸の肥やしです。それから争いが終わって区切りがついたらノーサイドで誰も恨まずが自分のスタンスです。

 

 

昨日はその後自家製うどんのお店に行ってきました。行列ができていましたが、寒い日に待った後のうどんは格別でした。また行きたいです。花園大学のそばで学生さんは学割があるみたいです。

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そして今日は思い出の品の修理が完了しました。いつの時代の時計でしょうね?

 

これからは古いものを修理しながら大切に使っていきたいです。
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