謡ー今後の目標

謡稽古に行ってきました。橋弁慶のちょうど真ん中あたりです。今回は合格ラインに達せず、前回と同じ場所に踏みとどまることになりました。

 

前作の「鶴亀」もそうでしたが、不合格になった方が何度も練習するので長期記憶に入りやすいようです。「鶴亀」で今でも口からすらっと出てくるフレーズは、何度もやり直して苦心した箇所です。

 

なにごともコンフォートゾーンを出て、苦手で嫌な練習を粘り強くやるのが上達への道だと思います。

 

自分の謡の弱点は、中国語の影響があって、音声が上に上がる時は中国語の二声になってしまうことです。お師匠はあまり聞いたことがない「間違い」と仰っていましたが、中国語を勉強したことがある人なら、にんまりされるかもしれません。あと下手に外国語に浸かっていると、一つ一つの音節をきちんと発音するのが難しかったりします。

 

今回、先日の雪のようにスタックしたところは

 

まずは「五条の橋乃橋板を」のフレーズ。

 

はしいた あー(半音三つ分上がる)あー(元の中音まで下がる)

をー(中音)をー(中音から半音一つ分下がる)をー(そこから半音二つ分上がり)をー(元の中音から半音一つ下にまで戻る)

 

「通る人をぞ待ち居たる」

とお おー(半音三つ分上がる)おー(元の中音まで下がる)る(中音) ひ(低音) と(半音三つ分上がって下がる)を(中音)ぞ(中音)

 

ま(中音)ち(半音二つ下がる)い(そこからさらに半音二つ下がった低音)た(同じ低音)る(同じ低音)

 

昨年8月からはじめて徐々に自分のキーは上がっているようで、最初はB♭ぐらいでしたが、今日の感じはD(レ)ぐらいです。

 

「鶴亀」とこの「橋弁慶」、それから次の「吉野天人」でだいたい謡の基礎的なものは完成だそうです。

 

習い事はゴールが大切で、自分の生徒にはレパートリーを最小3曲、最大10曲ぐらい持つように教えていますが、謡でも同じかもしれません。

 

鶴亀はほとんど内容がないのですが、最終的には内容的に感情移入できるような作品をしっかりと詠えるようになることが私のゴールだと思います。