家の周辺も雪がすっかり無くなりました。明日は節分で少しずつ暖かくなることを祈ります。
寒波は大型台風冬バージョンのようで、だいたい到来時刻が決まっていて、一瞬にして景色が変わります。備えられるところは備えたいものです。
さて謡稽古に行って参りました。
初心者用の「橋弁慶」ですが、1時間に1ページぐらいの進捗状況です。難易度が高く(自分だけかもしれませんが)、なかなか先に進めません。。。
今回はこれから人斬りができるとワクワクしている牛若丸の台詞から入ります。もう怖いですね。感情移入できるかしらん。。
まずは「面白の景色やな。面白の景色やな。」と呟きます。
「な」は変体カナの「奈」で、いきなり「な」と頭が読み込めませんでした。
今風に言えば「オモロイ景色やなー」でしょうが、牛若丸が最近世を騒がしている産業テロと重なるものがあります。人殺しなので、もっとタチが悪いですね。
父、源義朝は戦いに負けて斬首され、母、常盤御前は敵方の平清盛の側室になるとなれば、それはかなり荒れたことでしょう。。。
「そぞろ浮き立つ我が心」
「橋板をとどろとどろと踏み鳴らし」
「音も静かに更くる夜に」
「通る人をぞ 待ちいたる」
「通る人をぞ 待ちいたる」
テロリスト牛若の心境です。
「橋板」の音声はとても難しいです。板の「い」は中音で上がって下がって、「た」は中音から低音(半音一つ分)に下がり最後は中音に戻ります。雰囲気的にはジャズシンガーです。いた ああーあ おお(低音)ーお
二番目のフレーズの通るはとお〜おるで揺れます。
お稽古中はまるで出来ませんでしたが、後で復習するとジャズのスイングに似ていますね。ああーあ おおーお😁
普通に朗読していて、いきなりある音を下げるというのは、とても難しく自分の弱点かもしれません。
ベテランのお師匠もこういう弱点があるそうで、今でも何度も何度も同じ箇所を繰り返すことで精度を上げていくそうです。
本当に反復練習こそ命。せっかく円覚えした「鶴亀」なのに、もう忘れかかっています。
一旦は出来ても、喉元過ぎたころにまたやるというのが、一番脳に定着して良いかもしれません。
うちの夫さんが謡を始めたいというので、「鶴亀」で先輩面してきます。😁