フランス的なもの

今日は年末最後のごみ収集で一番乗りでした。昨日が御用納めで、さすがに今日仕事をする人は少ないようです。

 

そうこうするうちに出勤前と思しき二番手が現れ、同じ自営業っぽいです。

 

外気温は1.5度。寒波が緩んだとは言えまだまだ寒いです。私の車の掃除は午後からになるでしょう。

 

今朝は半分煽りと思うぐらい飛ばすトラックもなく国道は眠ったように静まりかえっていました。こういう日の出勤も悪くないと思いました。

 

BGMは昨日試しに録音したジャズピアノのmp4でしたが、他の人が聞いたらクラシックに聞こえると思います。最近ジャズらしいジャズを聞いていなかったと反省しました。

 

小さな子供が文法を学ばなくても言葉が話せるのと同じで、音楽は耳から入ってくる部分がとても大きいです。

 

耳にある音がベースで、あとで理論を勉強して構造を理解していくプロセスが、言語の習得方法とそっくりと思います。

 

私の謡も、ある時期外祖母と一緒に住んでいて、お稽古を何気に耳にしていたのが今頃とても良かったと思います。

 

謡は初心読本の三番目である「吉野天人」というのが山場で、ここでドロップアウトする人が多いそうです。

 

聴く者の脳裏に桜の中で舞い踊る天人をさらさらと描き込んでいく様はまさに匠の技です。

 

祖母がいつも心が室町の人と繋がって感動的だと話していました。

 

「吉野天人」とはピアノで言えば、羽根で鍵盤を触るようなドビュッシーのような弾き方でしょうか。おそらくできないできないと言う割に一番好きという困ったパターンになりそうです。

 

私はジャズ以外ではメロディーが美しくテンションの多いラヴェルドビュッシーの曲が好きです。

 

数年前に作曲家の先生に師事した時、「貴女はジャズが好きなわけではなくて、ジャズの中に潜むフランス的なものが好きなのかも。」と言われましたが、ジャズを教えるようになっていかにも的をついた発言と思いました。

 

ジャズはアメリカがルーツと言われますが、ドビュッシーラヴェルクレオールのようなものが交じっているというか強いです。以前母がゴスペルをやっていた時、これはちょっと違うと思っていました。

 

能楽も同じような匂いがあるのかもしれません。来年も芸術的には楽しい一年になりそうです。