一瞬だけ脱俗

最近世界は一触即発。マーケットもおかしいので悶々としていましたが、昨日は謡稽古がり、そういうものを洗い流すというか清々しい気分になりました。

 

マーケットは多くのトレーダーがプットオプションに入っているにもかかわらず、日本市場に1兆円というお金が入ってきたようです。これが大インフレ時代の始まりか、暴落の前の最後の上げなのかはわかりません。

 

時流に遅れないように100株ぐらい買ってみましたが、指数を見ていると長く持ち続けるのがホント恐ろしいです。暴落したら海外旅行でも行ったことにしましょう。。。

 

知り合いのタクシーの運転手さんによれば、二週間前ぐらいからインバウンド客が劇的に増えていて、主軸は東南アジアからだそうです。確かに母の一周忌の時も東山にある料亭から一歩出れば動けないほどの混雑ぶりでした。これがゴールデンウィークであれば悲惨な状態と思います。

 

GWは特にどこにも出かける予定はありません。以前ヨーロッパで二週間ぐらい休暇をとっていたことが夢のようです。とはいえちょっと足を伸ばしても名所旧跡があり、能楽堂も豊富なので、それほど飽きません。まあ家でお茶を点てて終わりそうです。

 

昨日はやっと橋弁慶を卒業。ほぼ毎日練習したのでほとんど暗記できています。

 

今回からは能楽三番目物と言われる「吉野天人」です。

 

三番とは五つの上演形式のうち三番目という意味だそうです。一番目は神能と呼ばれ、能楽堂を清める意味もあっておめでたいものが演じられるそうです。

 

二番目は平家物語のような戦を舞台にした修羅物、三番目が蔓能、四番目が雑能(物狂い能)、五番目が切能(鬼畜能)。

 

蔓能は女性役が主役となり幽玄優美が求められるので、能楽師としては高いスキルが求められるそうです。

 

幽玄。。難しいですね。。発声的には押しながら引くという動作のようです。お師匠はアクセルを踏みながらブレーキもかけると表現されていましたが、バイオリンやチェロなども同じなので非常によくわかります。

 

これを実現するためには筋力が必要とされます。私はお腹がぶよぶよの割に左右の二の腕が引き締まっていますが、これは弦楽器のおかげだと思います。

 

謡で表現力をつけるには腹筋や喉周りの筋力も必要なようで、今後トレーニングが必要です。

 

それにしても毎日不穏な世の中。。謡によって浄化されています。