そういえば戦国大名に

私は基本ほったからし投資でしたが、リーマンを経験した者としては昨今の金融情勢から目が離せません。起床したらすぐに経済ニュースをチェックするようになりました。

 

金融危機はまるで津波のようで水が足首まできていたら助かりません。ボラティリティが高いとチャンスもたくさんありますが、あれから15年経った今、自分も歳をとったと思います。今は失業者が出ずに、多くの人が安心して暮らせることを祈るばかりです。

 

アメリカはよくやっているように思います。またファーストリパブリックが大変なことになりかけていたのですが、大手銀行が預金を引き出さないということで預け入れをしたそうです。いつもながらスマートなやり方です。

 

ECBは利上げに踏み切ったようですが、いまの内乱のような状態が解決できるとは到底思えません。

 

とりあえず今日も静かに仕事をできる有難さを噛み締めています。

 

昨日は謡稽古の日でした。最初の雰囲気で今日はお師匠がダメ出しをしようと張り切っておられるのが分かりましたが、こちらは暗記作戦で応酬しました。

 

お師匠はちょっと残念そうに、「前回注意したところは出来ているみたいで。」

 

今回注意されたのは語尾の長さです。これまで音をどれだけ伸ばせば、どれだけ休めば良いか掴めていませんでした。私は理屈より空気感で覚える方です。

 

文字の横に「ヤ」がある場合伸ばすのはだいたいわかっていたのですが、「。」の時は半拍休むそうです。例外は「(ヤ)」で、これはお師匠の謡の本には記述がなかったそうですが、お師匠の考え方としては伸ばさないそうです。

 

音の上がり下がりがあると、そこに気を取られてリズムが乱れますが、こっそり手拍子を取ると上手く行くようです。

 

お師匠が師事していた時はメモを取ることが許されていなかったそうです。今はお稽古を録画する生徒さんが多いそうですが、次回も詰まった箇所が矯正できていない場合が多く、実は録画を見て復習分析していないだろうということです。

 

なのでなるべく本番で覚えてと言われましたが、私は本番が焦ってしまうので、後で分析する方です。

 

謡は最初は意味が全くわからないのですが、セリフを繰り返しているうちにだんだん意味がわかってくるようになります。

 

そして生きるのが大変だった古の人に心を重ねることができます。

 

謡はこういう時代の心の拠り所かもしれません。そういえば戦国大名に愛されていたものです。