弦楽のふるさと

念願の謡蹟探訪会に参加してきました。

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途中参加でしたが、朝少し仕事ができたこと、雨で足元が悪いので朝の探訪コースがまだ終了していなくて途中で説明を聞くことができてラッキーでした。

 

そのほかに今日は暑くて、昨日が今日ぐらいの天候であれば死んでいます。。

 

弦楽のふるさととは京都市東部山科にある「四ノ宮」を指します。人生の関西編で神戸→大阪→京都と少しずつ東に移動した私は、東といえば東山ぐらいまででトンネルを越えた先にある山科についてはあまりよく知りません。今回電車がトンネルを潜るとわあって感じでした。😆

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四ノ宮は平安時代初期の仁明天皇の第四皇子である人康親王が目を患った後に琵琶を弾きながら隠棲した場所と伝えられ、四ノ宮とは第四皇子を意味します。

 

仁明天皇は自ら作曲するほど雅楽の大成に尽力し現代の雅楽の源流を築きました。その天皇遣唐使として派遣された藤原貞敏は琵琶のヴィルトゥオーゾとして仁明、文徳、清和三代に仕え、人康親王は幼少から藤原貞敏に師事し本格的な指導を受けます。

 

琵琶以外にも文武両道で周囲からの期待が大きかった皇子ですが、28歳の時に突然失明します。落胆した皇子を救ったのは小さい頃からのお友達である琵琶でした。

 

皇子は盲目僧たちに琵琶を教え音楽家として生きることになります。謡の「蝉丸」は人康親王をモデルにして作られたお話だそうです。

 

私も幼少から弦楽器に携わり怪我やブランクにもめげずにまだ続けていて目も悪いのですが、今回ずっと続けられるように念入りに拝んできました。

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写真の琵琶は小型で、もともと上流社会の携帯用楽器だったそうですが廃れて、今では大きな楽器しか使われないそうです。四ノ宮琵琶は平安時代の琵琶の独奏文化を復活しようと編み出されたものだそうです。

 

響きは日本語の美しい響きと相まってうっとりして落ちそうになりました。不眠の私は良いかもしれません。😆

 

最後のミニレッスンには参加できなかったのですがとても充実したひと時でした。やっぱり一生能楽と弦楽器に関わるぞ!と決心した次第でした。