江戸の経済

昨日から事実上2024年がスタートしました。

 

昨年のペットロスは横浜で治したのですが、ここ数年の疲労感は今回の東京帰省でかなりかなり取れた気がします。

 

成り行きで母の三周忌は東京で取り行うことになりました。何年住んでも関西生活に慣れなかったらしく振り返るとあれこれと文句が多かったものです。😆

 

思うに東京出身者は普段は自然の多いところに住んで時々帰省するというのが一番と思います。帰りの新幹線で一人ホットコーヒーを啜りながら東京と京都の往復って最高とほくそ笑みました。😆

 

ちょうどこの正月休暇は「江戸の経済」という本を読みました。以前から広重の「名所江戸百景」を睨みながら東京巡りをしたいと思っていたのですが、本に参照絵画がばんばん出てきていたので楽しめました。

 

江戸末期と今の時代はどこか似ているような気がします。膨大な財政赤字で貨幣改鋳と増税を繰り返したことと、日銀の円安奨励、ウクライナ支援など重なるものがあります。それぞれの時代やれることは全部やるというスタンスだったと思いますが、どんどん逆回転していくというところもまた同じです。

 

高校の日本史で新井白石は善玉、田沼意次は悪玉のように習いましたが(担当教師のバイアスかもしれません。。。)、新井白石の時代はデフレと不況、田沼意次の時代はインフレで好況だったので、一概に良し悪しは決められないようです。

 

裁きの神の大岡越前忠相が改鋳で経済再生の実績をあげたことは意外でした。バランス感覚のある人だったのでしょう。

 

先日のお宿は三井村の中でしたが、三井家は政治と距離を置きながらも、江戸幕府の終焉を感じ取って密かに明治政府の応援をしたという現実主義者であったようです。

 

地震や火災は江戸時代からつきものだったらしく、むしろ復興で経済を回したようです。これは現代にも参考になる話で、自粛より被災地の経済活性化で、私的には京都駅前の加賀屋でご飯を食べまくる、石川産のものを優先的に買う、輪島塗りのクラウンドファンディングに参加と決めております。

 

さて読後感は江戸の人々のたくましさに圧倒されました。今のように電気や福祉の恩恵など全くありませんが精一杯生きています。

 

そういうご先祖様を誇りに思い、今年もまた頑張ろうとやる気が湧いてきました。