素顔のままで

今週は先物清算日。株は乱高下しましたが、大事な会議のあった水曜日も無事に買いをいれることが出来ました。昨日は大幅高でまあなんとかなんとかです。一枚また買ってしまいましたが。

 

私は上がったらチマチマ売っていますが、最近は売った株がどんどん上がって買い戻しが難しくなり、割安株を見つけるのもとても難しくなっています。調整の時にガバっといくしかないですね。

 

昨日は33年ぶりに再会する友人と食事の約束があり、株も仕事も眼中にはなくて、仕事にある程度キリがつくと約束の場所にすっ飛んで行きました。

 

改札口で待ち合わせしていましたが、顔の雰囲気は変わっていなかったのですぐにわかりました。

 

先方は一回り大きくなっていて、老眼鏡をかけていて歳月を感じました。

 

私は20代からあまり体重を増やしていませんが、お腹周りは太くなっています。元々強度近視なので老眼が進まず、未だに近視用メガネで事足りています。

 

33年のブランクといえども会えばすぐに昔のモードで話せるところが嬉しいです。

 

食事の手配は全て私に任されていたのですが、先付けが出てきた時に彼女は顔色を変えて、「これ、いったいいくらするの?」

 

私「そんなに高くないし、こちらにわざわざ来てもらっているし、ここは私がご馳走するので。」彼女「いやいやそういうわけにはいかないから。」

 

値段を告げると、彼女は少し安心した表情になりました。私はまだ現役で、最近配当金が入ってきたばかりなのでご馳走するつもりでいましたが、彼女が首を振らず、結局割り勘になってしまいました。

 

本場で頂く京料理は珍しかったらしく、とても喜んでもらえたようです。京都以外のお客さんを迎えるときはやっぱり京料理が一番ですね。

 

彼女とはバブルの時期によく遊んでいましたものです。大きな開業医の娘さんである彼女は結婚までずっと同じ場所で暮らし、大学教授の娘だった私はあちこちに転校。早期から世界の荒波を受けていた私はキャリア志向が強く、女性が出世できないとわかると今度は起業に投資に。目指しているものも見えている光景も全く違うのにとても気が合います。

 

二人の関係は90年代初めにテレビで放映された「素顔のまま」に似ています。もちろん彼女がお嬢様の安田成美の役で、私はミュージカルスターを目指す中森明菜の役でしょうか。

 

役と言えば私の謡のお師匠の指導はものすごく厳しいのですが、あるときちらっと上を見上げると、眼差しが優しいことに気づきました。

 

このお師匠は上達のためにわざわざ厳しいお師匠を演じているようです。そりゃ能楽者ですものね。演じるのは超一流です。

 

人生は演じるもの。。私は最後までキャリア女性の役を演じ続けると思います。