昨日は母の一周忌でした。
父はお骨とり、葬式、法事一切必要なしという遺言を残していましたが、母は生前にそういう言葉を残していなかったので、自分の判断でそこそこ盛大な?葬式を挙げて法事もしっかりやっています。
母の実家の仏事は、外祖父は戦前に亡くなっているというのに、毎回バスを手配するほど盛大なもので、参列者二人だけの父のポツンとした直葬はいくらなんでもって感じがしました。
仏事と言っても父は檀家仕舞いをしてしまい、直葬の時に手伝ってもらった高校の後輩にお願いしようと思ったのですが、葬儀会社で手配してくれたお坊さんが良い方だったので、そのままご縁が続いています。
直葬(父)、家族葬(義父)、一般葬(母)と全てのパターンを経験した私ですが、葬式は普通に執り行った方が良いように思います。父の時は喪主がやることが多くて色々と大変でしたが、母の時は葬式アドバイザーに任せきりでゆったり安心でした。
後でアンケートに五つ星を入れるほど心に残る良い葬式ができました。
法事の良さは法話にあります。お経はお釈迦様の物語だそうですが、能楽の謡みたいなもので、ちゃんと勉強すると聞こえるようになるのかもしれません。
四十九日、初盆は遺族に寄り添うような法話が多かったのですが、昨日は今の自分自身に寄り添うような法話でした。
ここ数日世界を揺るがせるような歴史的な出来事が起こっていて、経営者として眠れないような毎日でしたが、お坊さんの「大丈夫法話」に助けられました。
お坊さんによれば、亡くなった人は自分の中に住み続けるようです。
そういうたくさんのご先祖様のご加護を受けながら幸せに(=心を安定させて)暮らすためには、日頃から心の断捨離、すなわち他人に施しをする必要があり、
その内容としては
他人に優しい眼差しで(眼施)
笑顔で接する(和顔悦色施)
優しい言葉をかけてあげる(言辞施)
自分の怒りを鎮める(身施)
寛容になる(心施)
具体的には困った人に相談された時
「大丈夫だよ」という呪文をかけてあげることだそうです。
これは自分の心に刺さりました。
お坊さんによれば、大丈夫と思わない時でも大丈夫という言葉を唱えてあげること。大丈夫のバーを下げると大丈夫になることが増えるそうです。
マーケットのシナリオとか予想したら怖くなりますが、年度末に現状の情報で最良と思えるように投資方針を変更しました。家族や従業員、もしも余力があれば親しい人を守る。。そんな感じでやっていこうと思います。
お坊さん、また来年もお願いいたします。