海抜を考慮しなかった?

昨日知人が突然我が家に来ることになったのですが、直前になって30分遅れるという連絡がありました。

 

周辺はマイカーが2台あることが普通になっていますが、彼は中心部に近い平地に住んで、以前カッコ良い自転車をみたことがあります。もともと京都の出身ではないということで、もしかしてと思えばそのもしかしてでした。

 

車でもバイクでもなく、自転車しかもバッテリーなしの自転車に乗ってやってきたのです。私が住む地域は雪が降ると後輪駆動の車は使い物になりません。日常もバッテリーなしの自転車での通勤通学は体力的に厳しいです。元気な小中学生でも時々自転車を押しながら歩いているのを見かけます。そのおかげか陸上はとても強い学区です。

 

学校時代の私もそういう場所に住んでいましたが、陸上とは全く無縁の身で、楽器を運ばなければならないので路面の段差に毎回神経質になったものです。自転車で動けたのですが、楽器のために最寄りのバス停から歩いていました。

 

知人はそういった状況を想像できなかったようです。海抜さえ考えなければ距離的には近く、こうなるとグーグルマップも罪作りですね。最後は先日の雪の日の私のように、愛車を放置し徒歩で登ってきたそうです。ご苦労様です。晴れだったことは幸いでした。

 

南海トラフが起きる可能性が高いということで、平地か高地か、どこに住むか悩ましいです。日本の都市部はほとんど低地にあり、どこでも自転車すいすいで便利ですが、ここ数年はゲリラ豪雨で浸水被害も増えています。

 

昔からの居住地域はたとえ河川の近くでも、その場所だけがわずかに上に上がって水が流れ込まないようになっています。先日の雪の時に付近を歩き回りましたが、歴史が感じられて興味深かったです。

 

ちなみにセーヌもテムズもハドソンも街並みよりは海抜が低い場所にあり、堤防で守られた東京や大阪のような都市というのはむしろ珍しいそうです。防災は復旧より安価なはずで、ここは力をいれてもらいたいものです。